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弁理士ブログ|知財実務をわかりやすく解説

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このブログでは、特許を中心とした知的財産実務について、出願前の検討から、意匠・商標・著作権を含む権利選択、実務上の判断ポイントや注意点を、具体例を交えてわかりやすく解説しています。

弊所では、単に特許を出願するだけでなく、「それが企業の価値になるかどうか」にフォーカスして支援を行っています。
化学・半導体分野の発明に関わる装置、プログラム、制御関係の発明にも対応し、総合的に特許出願をサポートします。

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意匠って聞いたことある?商品の見た目を守る知財制度

特許や商標は聞いたことがあるけれど、“意匠”って何だろう? そんなふうに思ったことはありませんか? 意匠とは、簡単にいえば 商品の見た目=デザイン を守る権利です。 たとえば、化粧品のボトル、家具の形、スマホアプリの画面デザインなど。実は、私たちが日常的に目にする多くのデザインが「意匠権」で保護されています。 ところが、企業やスタートアップの現場では、意匠登録の重要性がまだ十分に知られていません。「技術は特許で守る」「名前は商標で守る」という意識はあっても、その一方で、「デザインも権利で守れる」ということを知らずに、模倣されて悔しい思いをしてしまうケースも少なくないのです。 1....

ゲームのルールは著作権で守られる?

~アイデアと表現の違いを解説~ 1. ゲームを作ったときに気になる「著作権」 オリジナルのボードゲームやカードゲーム、スマートフォン用のアプリゲームなどを開発する方が増えています。そのときに必ず出てくる疑問が、「ゲームのルールは著作権で守られるのか?」というものです。 例えば、 カードを引いて点数を競うルール サイコロを振って進むマス目ゲーム プレイヤー同士が協力して敵を倒す進行方式 こうした「ルール」や「ゲームシステム」を真似された場合、法的に守れるのでしょうか? 2. 著作権の基本:保護されるのは「表現」、アイデアは保護されない...

AIと著作権──海外事例から考える今後の展望

はじめに ChatGPTや画像生成AIなど、生成AIの利用は急速に広がっています。しかし「AIが作った文章や画像、プログラムに著作権はあるのか?」という疑問は、まだ答えが明確ではありません。日本では裁判例がなく、実務家も手探りの状態です。本記事では、日本の制度を解説しつつ、米国での事例を紹介し、今後の展望を考えてみたいと思います。 日本の著作権法とAI生成物 日本の著作権法第2条は「著作物」を「思想又は感情を創作的に表現したもの」と定義しています。そして「著作者」とは「著作物を創作した者」であり、ここでいう「者」は自然人、すなわち人間を指します。...

商標登録していなかったら?|ECサイトで実際に起こったトラブルとリスク

自分の商品が本物なのに・・・ 1. はじめに ― ECサイトと商標登録トラブルの増加 ECサイトを利用した個人や小規模事業者のビジネスが急速に拡大しています。教育教材、健康グッズ、オリジナル雑貨など、アイデアさえあればすぐに商品化・販売が可能です。しかし「売れ始めたとき」に起きやすいのが、商標権に関するトラブルです。商標を登録していなかったために人気商品を奪わる事態になりかねません。 2. よくある商標登録トラブルの実例(ECサイト)...

ポッキーが立体商標に!|形状の保護と立体商標登録のポイント

~形も知的財産になる~ はじめに 「ポッキー」が立体商標として登録されていることをご存じでしょうか。商標といえば、企業名、商品名、ロゴマーク等を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、実は商標の対象はそれだけに限られません。商品そのものの「形状」も、特定の条件を満たせば商標として登録できるのです。これを「立体商標」と呼びます。 今回は、誰もが知っている国民的お菓子「ポッキー」を題材に、立体商標の仕組みや登録の難しさ、そして中小企業でも応用できる可能性について解説していきます。 立体商標とは?...

国内優先権制度とは?|特許出願の仕組み・利点・注意点を弁理士が解説

国内優先権制度は、特許制度における重要な仕組みのひとつです。特許制度では、発明はできるだけ早く出願することが求められます。なぜなら、同じ発明であれば「一番早く出願した人」に特許を受ける権利が認められるからです。したがって、研究開発で良いアイデアが出たら、できるだけ早く出願しておくことが鉄則です。 しかし、実際の研究現場ではこうした理想どおりには進みません。たとえば、最初の出願時点ではまだデータが十分に揃っていない、追加の実験や改良を進めたい、といった事情がよくあります。そうしたときに役立つのが国内優先権制度です。 国内優先権制度の概要とは?...

中小企業こそ職務発明規定を整備すべき!|従業員のモチベーションと知財保護

1.職務発明規定がなぜ中小企業に必要か 職務発明規定は、中小企業が発明を正しく守り、従業員のモチベーションを高めるために欠かせない制度です。特に新しい技術や製品を開発する中小企業にとって、従業員が生み出す発明は大きな財産となります。ところが、多くの中小企業では「職務発明規定」をまだ整備していないのが現状です。規定がないまま発明が生まれると、思わぬトラブルに発展することもあります。今回は、なぜ職務発明規定が必要なのか、そのメリットを整理してみたいと思います。 2.職務発明とは?...

特許は出願すればすぐ守れる?|公開制度と補償金請求権を解説

「特許を出願すればすぐ守れるのか?」 これは中小企業の経営者や研究者からよく聞かれる質問です。実際には、特許 出願 守れるのは特許査定後であり、それまでの間には公開制度や補償金請求権といった段階があります。 中小企業の経営者さんや特許出願を考えている人からよく聞かれる質問の一つが、「特許を出願したらすぐに独占できるんですか?」というものです。 答えは「いいえ」。実は出願から特許査定が出るまでには時間がかかり、その間は思っているほど強い権利はありません。では、その間に出願人はどんな立場に置かれているのか、順を追って見ていきましょう。 特許出願 守れるのはいつから?...

特許と実用新案の違いは?|制度の特徴・費用・選び方を徹底解説どう違うの?費用は?

~制度の違いと費用の目安~ 最近、こんなご相談を受けました。確かに、特許と実用新案はどちらも技術的アイデアを守るための制度ですが、仕組みも費用も大きく異なります。違いを知らないまま出願してしまうと、「思っていたのと違った…」という結果になりかねません。 「制度が二つあるけど、どう違うんですか?」「費用ってどれくらいかかるんでしょうか?」 この記事では、実際の相談事例を交えながら、制度の違いと費用の目安をわかりやすく整理します。これから知財戦略を検討される方の参考になれば幸いです。 🧭 制度の違い:特許 vs 実用新案 まずは基本的な仕組みの違いを整理します。...

OEM製造と特許リスク|海外で作れば特許権侵害は免れるのか?

はじめに 最近、OEM製造をしている会社の経営者の方から次のような相談を受けました。 「日本で製品を開発して、中国で生産します。生産した製品を中国から日本へ輸出して、日本で販売します。他社の特許を侵害していないか、調査して欲しい。」 一見するとシンプルな相談に思えるかもしれません。製品を日本で販売する以上、日本特許の調査は当然です。しかし、話をよく伺うと意外な誤解が潜んでいました。 製造だけなら中国特許は不要? 相談者の方は次のように続けました。 「中国は製造だけなんです。販売は日本なので、中国の特許は関係ないですよね?」...