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特許の出し方をわかりやすく解説!失敗しないための5つのステップ

2025年10月9日 | ブログ

特許の出し方|失敗しない5ステップ【初心者向け】

特許の出し方が分からず不安…という方へ。この記事では、初心者でも迷わないように、特許の出し方を5つのステップでやさしく解説します。まずは「何が特許になるのか」を理解し、出願の準備とタイミングを押さえるのがコツです。


Step1:まずは「特許になるか」を見極める(特許の出し方の出発点)

特許にできるのは「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」。つまり技術の仕組みが必要です。例:化粧品の新しい配合、日用品、装置の改良構造、装置の製造方法、プログラムの処理方法、ビジネス特許など。

一方、「単なるアイデア」「デザイン」「ルール」は特許ではなく、商標・意匠・著作権など別制度の対象です。
(関連記事)特許と実用新案の違いとは?初心者にもわかりやすく解説


Step2:アイデアを具体化する(発明提案書を作る)

  • どんな課題を解決したい?
  • どんな構成・手段で実現?
  • どんな効果・利点がある?

化学・材料系では比較データや実験結果があると審査で有利。特許の出し方でつまずきやすいのが「具体化不足」です。


Step3:出願前に公開しない(新規性喪失の回避)

学会発表・展示会・SNS投稿などで出願前に技術を公開してしまうと、新規性喪失により特許が取れなくなるおそれがあります。

「後で出せばいいや」と思って公開してしまうと、他社に真似されたり、自分の発明が特許にならなかったりするリスクがあります。
出願の前に必ず専門家へ相談し、公開予定の資料を確認しましょう。

(関連記事)新規性とは?特許が取れなくなる理由と回避策をわかりやすく解説


Step4:特許出願を行う(明細書・クレームが肝)

  • 特許請求の範囲(権利の核心)
  • 明細書(発明の詳細)
  • 図面(必要に応じて)
  • 要約書

オンラインでの自己出願も可能ですが、明細書とクレーム作成は専門性が高いため、弁理士に依頼すると結果が安定します。その後、出願から約1年半で公開されます。続いて、審査請求をすることにより、審査開始されます。


Step5:審査・登録までの流れ

新規性・進歩性・先行特許との重複を審査。拒絶理由通知がきたら、意見書や補正書で反論・補正します。登録後は最長20年保護。


特許庁の印紙代の目安

以下は、特許庁へ支払う印紙代です。

項目目安
出願手数料約14,000円(電子出願)
審査請求料約142,000円〜(請求項1,請求項数で変動)
登録料年数による(初年度約2万円〜)

弁理士費用は別途必要です。自部で出願書類を作成することも可能です。とはいえ、出願の質が結果を左右するため、長期的にはコスパ良好です。


まとめ:特許の出し方は「準備」と「タイミング」

技術の具体化、データの準備、公開前の出願。ここを押さえれば、特許の出し方は難しくありません。迷ったら早めに専門家へ。

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